新潟モスク（あるアイディアが現実に）
アンヌールグループ（新潟のムスリム学生 団体）は、１９９５年頃バングラデシュの学生によってつくられました。このグループは、イスラーム的・文化的活動を通してムスリム学生達の関係を強める事 を目的としていました。アンヌールは大学の留学生センターに紹介され、学生グループとして登録されました。それに応じムスリム学生達は、定例の金曜礼拝や ラマダン中のタラウィーの礼拝・イフタールを国際交流会館で行わなくてはなりませんでした。それゆえムスリムの兄弟姉妹達は大学の近くに定例の礼拝を行う 為に部屋を借りることを決めました。アンヌールグループでは全ての国から１名代表を出し、アンヌールの１年の活動を企画する委員会を発足しました。定期的 な活動として、毎年５月と１１月に新入生の歓迎会があります。このパーティーは、主に新入生へ日本の生活の紹介をする事、同じ地域に住むムスリムとして彼 らが直面するであろう事を伝えます。３月と９月には送別会があります。定例のラマダン中のイフタールは様々な国籍ごとに取り仕切っています。また夏には バーベキューパーティーがあります。
その後、新潟大学のムス リム学生と市民が増加し、２００６年新潟大学の、あるエジプト人学生により、新潟アンヌールモスクのアイディアが出されました。学生達の考えでは初め、家 を購入しモスクとして使用するというものでした。話し合いの後、様々なイスラーム的・文化的活動に必要なものを満たす為、土地を購入しモスクを建てるとい う計画に変更しました。学生達は様々な国（アラブ・バングラデシュ・インドネシア・マレーシア・パキスタン）の全ての学生から毎月資金を集める事を決めま した。更に学生達はハラール食品事業を始め、その利益はモスクへの資金に加えられました。１年後貯えられた資金は１００万円に満たないものでした。彼らは モスクの資金集めの為に緊急のキャンペーンを行う事を決めました。この時、代価を支払う事の見本となる素晴らしい出来事が沢山起きたのです。ある学生は言 いました、私は貧しく知識も不足していましたが、アッラーは私に全てを与えてくれました。少なくとも私は一月分のお給料をアッラーに差し出します。そして 彼は２０万円支払いました。次の日、別の学生が、学生の中の１番高い寄付額を尋ね、その２倍支払う事を決めました。面白い事に、３番目の学生はこの話を聞 き、１番の高額寄付者としてアッラーに会う為、彼は彼の妻と一緒に４０万とプラス１円支払う事を決めました。しかしそれでも、常設のモスクを持つという夢 に達する程ではありませんでした。ある学生達は日本のモスクやコミュニティー・組織に助けを求めることを考えました。原理に従えば、モスクの建設は全ての ムスリムに責任があり、その地域に住むムスリムだけの責任ではないからです。しかしこの考えは大部分の学生には受け入れられないものでしたが、彼らは原理 の考えに従い、やってみる事にしたのです。２人のエジプト人学生が富山モスク（新潟県から１番近いモスク）に、この崇高な事業の手助けを頼みに行く事を決 めました。富山モスクからの熱烈な歓迎と協力が新潟の学生の考えを変え、更に他のコミュニティーへも頼む事となりました。そして２年の間、彼らは関東全て の場所とその地域に繋がりのある沢山のコミュニティーに援助を求め、２００９年モスクは完全に設立されたのです。アッラーの慈悲により、彼らは新潟アン ヌールモスクの建設に成功したのです。
購入した土地は１６５平方メートルで、
・ 新潟大学より１・５キロ
・ 新潟大学前駅より３００メートル
・ 新潟を縦断する国道１１６号線より１００メートル、
の場所にあります。
１ 階は、正面玄関を通り女性の礼拝室、ハラール食品の部屋と、新しく来た学生を受け入れる為の部屋が２部屋あります。 ハラール食品の事業は、ハラール食品 を新潟に住むムスリム達に手頃な価格で提供出来る素晴らしい事業です。２階は男性用の大礼拝室です。３階は文化的・イスラーム的活動の為の大広間です。ア ラビア語教室・ムスリム姉妹達の為の料理教室・縫い物教室・ラマダン中のイフタールや様々な活動に使用できます。
最後に、私達の預言者ムハンマドに平安がありますように。
